SEO実践編

SEO対策の時間をコンテンツのブラッシュアップに使うべき

Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)は、重要なマーケティングのひとつ。でもそれはドラッカーの「マーケティングの理想は販売を不要にすること」と同じで目的としてはならない。

あらためてGoogle先生のガイドラインを。

1 検索エンジンではなくユーザー利便性を最優先にページを作成する。
2 ユーザーをだますようなことをしない。
3 検索エンジンがなくても同じことをするかどうか。
4 ウェブサイトが独自性や価値、魅力のあるサイトと言えるようにする。

前回記事と重複しますが、上記4点でしたね。要約すると「マトモで有益な情報を発信しているサイトかコッチで判断するから下手な小細工はしないほうがいいよ。」ということだと考えます。ラボ的にはこの原則に基づいてSEOを考えます。では実践編、いってみましょう〜

WEBサイトを作るところからSEOを考えてみる。

まずはWEBサイトをゼロから構築していく手順をオサライ。下記の五項目が主な手順ですが、実はそれぞれが大なり小なりSEOへ影響しているんですね。ここでは一般的なインストール型WordPressを利用したサイト構築を想定して解説していきます。

STEP.1 Domain独自ドメインを決めて取得する
STEP.2 Serverサーバーをレンタルし初期設定する
STEP.3 CMSインストール型WordPressを設定する
STEP.4 Pageトップページとコンテンツページを作成する
STEP.5 Check文章や画像確認。PC、スマホなどの異なるデバイスで表示確認


ドメイン名とSEOの関係。

CSS見出し

【関係性:小】

.comや.jpなどのトップレベルドメインのうち、gTLD(分野別トップレベルドメイン)はSEOに全く関係ありませんとGoogle担当者は公言してます。でもあえてgTLDと限定していることをエスパーすると、ccTLD(国別コードトップレベルドメイン)など他の種類はSEOに影響するかも。

たとえば東京で商売してるのに.usドメインでサイト運営とか。この辺は諸説あるところなんですが、普通じゃない名称や奇抜で覚えにくいドメイン名は避けたほうがよいかも。

名刺にプリントされたURLを手打ちでブラウザ入力するユーザーにとって「短くてわかりやすく間違えにくい文字列」は大事。例えばスマホで手入力する場合はどうか。やってみればわかりますが、(-)ハイフンなどもちょいと面倒だし数字と英字をいったりきたりする文字列も面倒ですよね。

やっぱ無難なところは見なれてる.jpや.comかな。登録が面倒だけど可能ならco.jpが安全パイ。ご覧のこのサイトは値段が安かったからという理由だけで.bizだけど人によっては.bizはスパムサイトが多いからSEO的にはヨクナイヨって意見も。(このあたりはもう都市伝説的な話ですけどねw)


サーバー(設定)とSEOの関係。

【関係性:中】

一般的には自社サーバーで運用するのはマレでしょうからレンタルサーバーを借りる事になりますよね。

大規模サイトなのに安いサーバープランを選んだら同時アクセス数に耐えきれずにアウチとなるでしょう。どこのレンタルサーバーのどのプランを選ぶのかはケースバイケースですが重要なこと。負荷が大きくて503エラー出ちゃうとSEO以前の問題。

設定手順については各社異なるし細かいのが大杉なので省略しますが一つだけ。httpsはもう必須。「安全ではない接続」と画面表示されるサイトはユーザーにとって不安でしかないです。

ちょっと余談ですが、Googleではサブドメインは本ドメインと同じ扱いをしているようなのでサブドメ作って別サイトとして運用するのはもちろんOKですが、Googleにとっては内部リンク扱いだということをお忘れなく。

3.
CMS(設定)とSEOの関係。

【関係性:大】

あたりまえですが、レンタルサーバー借りただけではウェブサイトはまだ未完成。一般的にはレンタルサーバーの管理画面でPHPバージョン選択、SQLの設定、Word Pressのインストール。それぞれ画面に従って進めればOK。

無事にWord PressのインストールができたらWord Pressの管理画面へ突撃となりますが、そっから先が大事。デビュー前の未完成サイトをGoogleにひろわれないように準備中は「 検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする 」をONにしときましょう。

次はWord Pressテーマの選定ですね。付属の公式テーマもよいですが有料無料でいろんなテーマがあるので好みのものを見つけてインストール。テーマって選ぶのも苦労するくらいほんとイロイロあるのですが、デザインのカスタマイズ性、SEO最適化、レスポンシブ、高速の4点が選ぶポイント。

高度なSEO最適化なんて自力でやるのはちょっと大変なのでテーマにおまかせ作戦もアリだと考えます。ちなみにラボ所長はLuxeritasっていうテーマがイロイロよくできてるので大好きです。

無事にテーマインストールできたら、今度は機能拡張用プラグイン。ラボ所長はプラグインで出来ることはプラグインで!派なのですが、SEO用にGoogle Search Console にサイトマップファイルを登録するのはXML Sitemapというプラグインを使ってます。

「Google がページを検出できるよう手助けする」は以上でOK

他にも手抜きでレスポンシブで美しいレイアウトやデザインを簡単に作れるブロックエディタ拡張プラグインもお気に入りです。あ、あとOGPとファビコン設定(iOS用も忘れずにね)はやっとくと美しいですね。

4.
ページ作成とSEOの関係。

【関係性:大】

SEOに向いてるというページ作成方法は、イロイロ流派があり意見もわかれるところですが、たぶん下記の基本はどの流派でも異論はないはず。

できれば画像に代替テキスト(alt属性)をつける

こだわりすぎもいけませんが、画像のファイル名は半角英数字でわかりやすい名称にして、配置した画像に対しては、これまたわかりやすいalt属性をつけることは基本ですね。(面倒なのでこのサイトではやってないけどw)

できれば各ページmeta titleを書く

記事タイトルとは別に内容を簡潔に説明するタイトル。例えば今ご覧のこのページなら「SEO実践編」が記事タイトルですが、「ゼットラボ的なSEO(検索エンジン最適化)の実践編記事」というmeta titleを設定しています。PC環境だとカーソルをブラウザタブ上部に持っていくと読めると思います。

できれば各ページmeta descriptionを書く

Google検索結果などに表示される記事の要約となります。例えば今ご覧のこのページなら「SEOは重要なマーケティングの一つではあるけど、経済学者ドラッカーの言葉の「マーケティングの理想は販売を不要にすることである」と同じくSEOは販売手段の一つではあるけど目的ではない。」と設定されています。100文字以内ぐらいが良いとされています。

できればh1 h2 h3タグを上手に使う

コレこだわりすぎると文章が書けなくなってしまう諸刃の剣ですが、少なくとも何も考えずに「ここだけ文字を大きくしたいから」とかの理由で本文中に意味なくh1タグを使って文字サイズを大きくするのはダメ絶対。かわりにcssや別の方法で文字装飾しましょう。そのh1タグでデカくした文字列、Googleのクローラーbotさんは「見出しの文章」と誤解してインデックスしますよ。

できれば文章の中に自然に目指すキーワードがあるとイイネ

人気のあるキーワードを先に選び、そのキーワードありきで文章を考えコンテンツ作成する・・・間違ってはいませんが、本当にそれで面白い文章書けるの?ですよね。「書きたい記事を書いたら、たまたま人気なキーワードが自然に入ってた」が理想かもしれません。前回記事にあるように不自然な人気キーワードをガンガン詰め込むと逆にコンテンツの評価が下がります。

やっちゃだめやっても無駄なこと

大昔に効果があると言われた下記の記述。お好きならやっても大丈夫。でもどせGoogle先生はそこ無視してますけど。それに、ウェブサイトのソースを誰かに見られたらフフッと笑われたりするかも?ですよ(笑)

<meta name=”keywords” content=”健康食品,ハゲ薬,癌が完治,美容整形”>

「Google がページを理解できるよう手助けする」は以上でOK

5.
チェックとSEOの関係。

【関係性:中】

公開前の最終チェックは大事。ユーザーの利便性を第一に考えた構造になっているか、記載内容は間違いがないか、重くないかの最終確認。それと同時にPCだけぢゃなくスマホや、できればタブレットでも適切にレスポンシブできてるかの確認も大切。公開したあとの視聴率が気になるなら、GoogleアナリティクスとGoogle Search Consoleで気の済むまでチェックしてPDCAしましょう。

「 訪問者がページを利用しやすいよう手助けする 」は以上でOK

ラボ的なSEO施策はこんなところなんですが、いかがでしたか。ココまで読んでくれた奇特なアナタ、有難うございました。最後にザックリFAQ置いときますね。

高いの?

ぜんぶ自力でやるならレンタルサーバー料以外は無料。ちなみにこのサイトは自力なのでサーバー代の年額 1,571円だけで維持してます。人に頼むならノウハウ料と作業時間料金でしょうか。自力が面倒な場合は外部の人に初期構築やページ制作を依頼するんでしょうけど内容やボリュームによってお値段ピンキリですよね。常連さんの中にはゼットラボ店内で呑みながら不明なところを聞きまくって自力でサイト運用してる方もいますw

被リンクは考えなくていいの?

良質な外部サイトからのリンクのことですよね。もちろん、あるに越したことはないんですが、無理に被リンクを増やすのはいけません。被リンクを大量に買ったりしても見破られたらペナルティ受けてそのサイトは終了。地味にコツコツとコンテンツを増やしてSNSなどで紹介していくスタンダード作戦が一番。あ、予算があるならネットやテレビや紙媒体で広告出すのはもちろんアリですね。

SEOってなんだか面倒そうね?

そうですね。Google的には最終的にSEOを不要にしたくて技術革新してるんでしょうね。実際のところ記事が良質でオンリーワンな内容ならSEOは不要だと思いますよ。例えばSEO施策はほとんどやってないはずのこのサイトのアクセスログ見てみると、こんな検索キーワードで来てるのね!と驚くこともあります。結局ヤッパリ、ユーザーが探してる情報が本文にあるかどうかなんですね。